7月例会レポート 江戸しぐさを学ぶ

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平成22年7月22日(木)三条商工会議所にて7月例会が開催されました。
講師には、江戸しぐさ研究会代表、株式会社モアクリエイション代表取締役の柴田光榮氏をお迎えし「江戸しぐさを学ぶ~円滑な人間関係を大切に~」をテーマにご講演いただきました。

「はじめまして」「お初にお目見えかかります」これらの言葉の裏には、「先祖では会っていましたが、今生では初めて会いました」という意味がある。ユーモアのあるお話から始まりました。

江戸しぐさとは「江戸の商人達が、安泰で商売繁盛をするために行った人間関係の知恵と工夫で、行動を伴った精神性の高い生活哲学」とのことです。
その主となる目的は「人間関係を円満にする」「商売繁盛」とのことで、これは現代における人材育成・経営コンサルティングにも通じるものだとのことです。

1.草主人従
「みなさんは卵を食べるときにカラザを捨てますか?」江戸の人達はカラザを外して土に埋めるそうです。これは、人間が自然のものを頂いているという考えがあるからだそうです。これを「草主人従」の考え・しぐさといって、草(自然)が主であり人間がそれに従って生きているということです。

2.人みな仏の化身
人の中には仏があり、他人の中にも仏があるという考えのことです。
他人に対する思いやりや尊敬を持つことが大切であるということです。

3.三脱の教え
初対面の人に対して「地位・年齢・職業」は聞かないという考えのことです。
現代の人はまず最初に名刺を渡し、自分と相手の素性を確認しあってから話し始めますが、それだと地位・年齢・職業が上の人が必然と上に立って対話してしまいます。江戸の人達はそうではなく、しぐさや話方などで見極めます。お互いが正直であることを良しとした考えが根底にあるとのことです。

4.尊異論
お互いが違っていることを良し。違う意見を大切にするという考えのことです。
今までは社長の意見が下までスムーズに伝わることが良い経営体系とされていましたが、現在は社員一人一人の意見が全員に伝わることが良い経営体系とされています。尊異論無くしては管理型の経営体系からは脱却できないとのことでした。

5.結界わきまえ
結界とは境界線のこと。自分の領分を認識し、相手の領分は侵さないという考えのことです。
自分の領分を知るには色んなものに挑戦しなければならないということと、身の丈に合った生活をすることが大事だとのことでした。

6.うかつあやまり
詫びる心を大切にするということ。
例えば電車内で足を踏まれたという場合、踏んだ人も謝るし、踏まれた人も自分の注意力が足りなくうかつであったと謝る気持ちが大切だとのことでした。

7.おかげさま
自分は沢山の命によって生かされているという「おかげさま」という気持ちが大切だという考えのことです。
挨拶を例に出すと、外国では「ThankYou」つまり1対1の挨拶であることに対し、日本では「ありがとう」有り難いことがおこったという天地・神に感謝するという1対多の挨拶であるということでした。

8.傘かしげ
最後に「傘かしげ」を体験を交えての説明いただきました。
江戸の町内は路地が狭く、傘を差して対面するとぶつかってしまいます。この時に傘を外側にして顔を合わせ、更に一言挨拶をして通っていくということです。現代の人達は傘を内側にしてしまう人もいるので、みなさんも傘かしげを実践してほしいとのことでした。

講演全体を通して学んだことは、思いやりを大切にし、自分の身分をわきまえ、自分はみんなによって生かされているという考えをもって行動することが大事であるということでした。
普段何気なくつかっている言葉や仕草が、実は江戸時代から行われている深い意味のあることなのだということを知り、驚きと感動を覚えました。

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